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Q.(インタビュアー)まず最初にお伺いしたいのですが、AIMをつくったきっかけは何ですか?
A.もともと教えることは好きだったのですが、たまたま講師をしてた音楽学校があまりにも理想とか
かけ離れていたからです。音楽業界でも音楽学校でも、まず最初に「ビジネス」の考え方があって、
その「商品」として「音楽」があり、「お客さん」として「生徒」がいる。常に経営が優先され、結局振り回
されるのは誰…?決して批判してるわけではありませんし、すべてがそうだというつもりもありませ
ん。ただ、自分がやるなら、それを逆転してみたかったんです。本当は、「音楽」が先にあり、「生徒に真
の音楽家になってもらう」ことが先にあるのではないかと…。インディーズ音楽が成功してるのだから、
インディーズ音楽学校があってもいいな、と思って(笑)だから、学校と個人教室の「いいとこどり」
みたいなのをやってみました。
Q.「いいとこどり」というのは?
A.ディスカウントショップじゃないですが、中間マージンがないわけですから、個人教室は生徒の負
担も少なくて済み、時間も余裕を持ってとれる。一方、学校には仲間が増えることの安心感、設備の豊
富さ、がある。AIMは、同じ志を持った個人教室の先生方の集まりなので、「合同親睦会」をちょく
ちょくやっていて、みんなそこで人脈を拡げています。設備は、我々自身が実際にプロの制作現場とし
て使用している場所を提供してるわけですから、シュミレーションではなく、リアリティを感じてもら
えると思います。
Q.ということは、先生方は平行してご自身の音楽活動をなされてるということですか?
A.その通りです。我々だって皆さんと同じように、自らの作品なり演奏でヒットしたい!というのが
本音なんですよ(笑)。だからこそ皆さんと同じ目線に立てるわけです。とはいえ僕らももう会社でいえ
ば管理職の年齢なので、皆さんをプロデュースして行きたいという気持ちの方が強くなっています。自
分の育てた生徒がデビューするっていうのが何よりの喜びと思えるぐらい、僕らも成長しました(笑)。
印税で儲かるのは夢ですが、決して生徒の授業料でベンツに乗ることが夢ではない…。
Q.それってやっぱり既存の学校を批判してるんじゃないんですか?
A.すいません…、言い過ぎました(笑)僕は今でも教室に自転車で通ってますし、将来もそうでしょう。
よくそういう選挙候補者がいますが…、まあそれは別にポリシーじゃなくて単に家が近いからなんですが
…、そんなことはともかく、僕は音楽に夢を見てるように、教育にも夢を見てるのですよ。青臭いと言わ
れようが、理想に向かわなかったら一体どこに向かうのですか?
Q.阿部先生は一見物腰柔らかそうですが、語ると熱いですね?
A.よく言われます(笑)語ってるうちはいけませんね。音楽家は決して批評家になってはいけません。
でも先生っていう職業柄、語らないことには始まらない。その切り替えは必要ですね。
Q.話は変わりますが、ライブとかは企画されないのですか?
A.それは生徒からの要望もありますし、何度も議題に出されました。ただ、僕の考えでは、自分でライ
ブハウスにデモテープ送ってブッキングしてもらったり、ストリートでもいいからあちこちでやってみた
り、そういうバイタリティがアーティストとして一番大切な所だと思います。なまぬるい、学校行事みた
いなライブをいくらやっても、音楽人生としては物足りないものではないでしょうか?全く自分に興味も
ない通りすがりの人が、音楽の力だけで通じ合う、それが音楽の美しい姿だと思っています。こっちがい
つまでもパンツをはかせてたんじゃ、外の世界じゃ通用しないですよ。その代わり遠回りにならないよう
に、そのためのノウハウはいくらでも伝授します。
Q.分かりました。とても本気さが伝わってきて、私までドキドキしてきました。
A.とは言っても、「私は趣味でいいんです〜」っていう主婦の方とかも大歓迎ですよー。つい最近、もう
会社を定年されるぐらいの年齢の方なんですけど、最初は全くの初心者だったのですが、受講して一年ぐ
らいなのにカラオケ制作の仕事をご自分でとってこられて立派に収入を得ることになり、私の方がビック
リしました。まさしく「生涯学習」ですね!生活費を稼ぐために好きでもないことをやるのでは無くて、
好きなことを夢中でやってたら「あら〜お金になっちゃった〜」そんな人生素敵じゃないですか!。
Q.いいですねー!私もそういうの憧れます!
A.教える側にとってもそれが一番の励みになりますし、我々自身がそういう気持ちを忘れかけたとき、逆
に生徒の純真さに教えられます。だからやめられないのですよ!
Q.先生方も学んでるんですね?
A.少し前、英会話スクールのTVCMで、「先生たちも勉強してるんだー?I wish I were a bird!」ってい
うのがありましたね。ああいうのが理想です。
Q.今日はどうもありがとうございました!私までためになりました(笑)
A.いえいえ…、歌やってみますか?(笑)
(インタビュアー 同業の音楽講師T)
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